宗教が異なるということ

急激に円安が進行したとはいえ、多くの外国人の方が日本に仕事をしにくる時代は当面続きそうだ。 これまで日本に渡ってきた韓国、ベトナム、中国、ブラジルの国々の方々との間に宗教的差異からくるトラブルはそれほど多くはなかった。無論、なかったわけでは…

「つながる沖縄近現代史」沖縄の産業はいかに発展したのかの章

borderink.com 今年もあと1時間だが沖縄についての同書を読み進める。 第3章は「黒糖と沖縄近代」と題し、戦前までの沖縄の産業の展開が簡単に紹介sれている。 南西諸島がいかにして糖業のモノカルチャーに陥ったのかの経過と、その結果として主食の芋の作…

第3章 教育行財政における国と自治体の関係(放送大学大学院テキスト)

教育行政についての勉強を進めるため、放送大学大学院テキストを読み進めた。 学校教育はどこの行政機関が担当しているのか、一般にはとてもわかりにくい。国、都道府県、市町村ごとの役割の違いについて同章にまとめられていたので要約する。 1 戦前と戦後 …

「つながる沖縄近現代史」ペリー来航から日本による併合まで

日本の社会科の教科書にはペリー来航について、横須賀に来航した事件が書かれているが(琉球寄港の話もどこかに書いてあったかもしれないがあまりよく覚えていない)、実際には同年に小笠原に寄港し領有宣言をし(イギリスの抗議で撤回)琉球王国にも来航し…

つながる沖縄近現代史(沖縄の人口問題の章)

つながる沖縄近現代史を引き続き読む。 honto.jp 今回は第13章「ウチナーンチュの世界帝国」と題された章。要するに沖縄では「人口問題」が経済政策と関係があるという内容になっている。 日本の地方の「人口問題」といえば「人口減少」だが、沖縄県はそう…

沖縄を知るために

つながる沖縄近現代史(前田勇樹/古波臧契/秋山道宏 編)ボーダーインク www.e-hon.ne.jp 先日2ch創始者の西村博之氏による米軍基地反対運動への批判(中傷)事件を受けて、ずっと蔵の中にしまっておいた沖縄についての勉強を進めようと思った。 高校までの…

放送大学教育行政と学校経営 第2章(文科省と政策形成とは)

放送大学大学院テキスト「教育行政と学校経営」第2章「国の教育行政組織と教育政策過程」から。 第2章の内容は文部科学省の組織人事と教育政策の形成過程について。 国の政策形成がどのように行われているのか、近年の制度改革が教育行政にどのような影響…

戦後学校制度の変遷についての勉強記録

放送大学「教育行政と学校経営」の第1章を読み終えた。 教育行政と学校経営 人間発達科学プログラム/勝野正章/編著 村上祐介/編著 本・コミック : オンライン書店e-hon 教育行政とは 宗像誠也によると「教育行政とは、権力の機関が教育政策を実現するこ…

リベラルと功利主義、コミュニタリアン

twinotes.com 非常に長いTwitter投稿のまとめ。 偏見や差別をする人に向かって「あなたを形作る歴史や社会的諸々を全部剥ぎ取れば理解できるはず」と言うのは乱暴すぎないか、と言う点は理解できた。 偏見や差別を強く憎むけれども、それらを完全に排除する…

人口減少期の行政の産業振興策はどうあるべきなのか

毎年この時期、来年度予算のために法人住民税の収入見通しを立てる必要から、町内の企業に業績見通しのヒアリングを電話でお願いした。材料や電力、ガス高騰や円安によるコストアップを懸念する声が多かったが、毎年聞かれる「人手不足」は相変わらず聞かれ…

永久保存版 千葉県熊谷知事の明石市長評

明石市長、暴言による退任についてうまく言葉にできずにいたところ、熊谷知事の投稿がドストライクだったので保存した。 特に一番最後のこの一節は声に出して毎朝読みたい。 >ただ、全ての施策はトレードオフです。予算の振り分けについては、正の部分と負…

自分の出身国について

中国語の勉強を兼ねて、中国の方のYoutube番組をよく見る。この二人は日本在住中国人Youtuberでは最も有名な姉妹。両親が中国人だが三重県で育った。右側の姉の方が中国滞在期間が長いため、中国語を流暢に話す(ちなみに英語もかなり話せる)。対して左側の…

ある中華そば屋の歴史

ある地域のイベントで、私の家の歴史を書いてほしいという依頼があった。一部改訂して記録のために記事にしておく。 昔、下諏訪町の食祭館の裏手(山本紙店のほぼ向かい)に小さな中華そば屋があった。 開業は昭和初期のことと思う。創業者は私の祖父。北信…

今年度の下諏訪みらい塾中間報告会

昨年から参加している下諏訪の将来について考える公民館講座「下諏訪みらい塾」の中間報告会が9月18日に行われた。 今年度は大きく分けて2つのグループに別れて活動している。1つは街のファシリティなどについて実際に歩いて課題を考えたり、空き家問題…

私はポピュリストなのだろうか

www.e-hon.ne.jp 「ポピュリズム」と言うものにずっと関心を持っている。 若きリーダーの演説に民衆が熱狂する、、と言うシーンは何かの政治ドラマのようでもある。しかし、実際の民主主義にはそのような場面はほとんどない。平等を守るための堅牢な手順と民…

北海道旅行2

旅行に行くと必ず地域の新聞を買うことにしている。 全国ニュースにならない地域独自のニュースが掲載されており、記者が長年取材した価値ある記事もある。全国紙にはない新しい視野を持つことができる。 長野県に信濃毎日新聞があるように、もちろん北海道…

自治体の破綻とはどんな感じなのか

自治体の破綻とはどのようにして起きるのだろうか。 夕張の報道を見てあの劇的なイメージを持っている人が多いと思うが、実際はそうではない。 市内の各所で今まで無かったようなさまざまな不具合が起き、それに対処できる予算や人員がいないことによって露…

北海道旅行記録

休暇を取って四日間の旅程を組み、北海道を旅行中。記録を随時まとめていこうと思う。 最初の立ち寄りは栗山町役場。 庁舎で忙しく働く職員の皆さんの邪魔をしないよう、広報誌などをいただいてそそくさと退散。 入り口近くに「後期高齢者」の窓口があった。…

2つのオーバーツーリズム

www.e-hon.ne.jp 同書の多くの紙面はオーバーツーリズムの話題に割かれてている。 WTO「オーバーツーリズム」定義: 「ホストやゲスト、住民や旅行者が、その土地への訪問者を多すぎるように感じ、地域生活や観光体験の質が看過できないほど悪化している状態…

昨日の日経新聞

#日本経済新聞 の気になった記事をTwitterに連投したので、こちらにもメモしておく。 スリランカの一族支配が大統領国外逃亡で終わる。政情はここのところ安定はしていたが、一族支配による開発独裁は破綻するのか。中国の莫大な支援により経済成長を続けて…

「無敵の人」に向き合うということ

「無敵の人」という言葉が作られて久しい。 刑事罰を受けることを恐れる必要がなく、社会への復讐を果たそうとする人たちのことをそう呼ぶらしい。毎年約2万人の自殺者の中で「社会に一矢報いてから死のう」という人が出てきても当然だろう。 家計が厳しか…

当事者が「障害本」を読むとどうなるのか

bookmeter.com 岡谷市内の読書会「読み紡ぐ会」に参加してきた。 テーマ本は3つのお話が収録されている。全て知的なハンディを抱えている人についての小説だ。 1つ目の「こちらあみ子」は幼少期から中高生までの、障害者当事者の目線で描かれている。2つ…

障害児を育てると言うこと

www.youtube.com 障害児を育てていくと言うことについて語っているYoutube動画を見つけた。動画は長く、聴くのが辛い方もいると思うので動画を簡単に文字起こしした。動画主の方は東京の市部のシングルマザー、二人の知的、発達障害のある子を育てている。生…

「社会科が嫌い」

義務教育時代、あるいは高校まで含めて「社会科が嫌いだった」という方がいる。 非常にもったいないと思うのだが、嫌いなものを無理強いするわけにもいかず、余計なお世話だと思うのでいつも黙っている。 大人になっても博物館巡りなどを敬遠し、ニュースを…

日本の半導体がなぜ負けたのか

www.youtube.com <動画から> 「メインフレーム用のDRAMを作り続けてしまったのは、チャンピオンになった時の成功体験が邪魔をした」 国がプロジェクト(オールジャパンでやろう)を立ち上げたが、民間から技術者を派遣させるたびに企業の人材はやせ細って…

新しい下諏訪町の歴史

下諏訪町の歴史について語る方の多くは「諏訪大社」「宿場町」「温泉」であるとする方が多い。 しかし、実際にはどうなのだろう、と時々思う。私たち多くの町民にとって「宿場の下諏訪町」はあまり現実感がなく、町の一部のことにすぎないのではないか。 私…

下諏訪町のアイデンティティとは

下諏訪町にはさまざまなアイデンティティがあると思う。 古くからの諏訪信仰は今も町の人々の中に生きている。子どもの頃に参拝に行った記憶がある方は多いだろう。 甲州街道(甲州道中)が中山道に合流する交通の要衝であった。そのように学校で習った方も…

固定費と流動性

企業経営において、固定費の割合が増えると流動性が低下する。 流動性の低い企業は変化する事態への対応が遅れる。 だから固定資産への投資はバランスが肝心だ。流動資金がどの程度確保できるのかを熟慮する必要がある。 これは企業経営の常識だ。 その常識…

ある政治家の論法

今日通りすがりのTwitterで学校現場の問題点を指摘していた先生が、同じ自治体の議員に絡まれていたのでお声をかけた。 その議員の論法が最近よく見かけるものだったので、メモがてら残しておこうと思う。 学校や行政に限らず、現場には様々な問題が転がって…

下諏訪みらい塾第2回 記録

下諏訪町公民館主催の市民が作る講座「下諏訪町みらい塾」の第2回に参加した。 今回は下諏訪町のかつての姿を振り返りつつ、自分のライフヒストリーに重ねてみる回。前半は講師がPowerPointで下諏訪町収蔵の写真からかつての姿とその時代を紹介。 後半はグ…