2010-01-01から1年間の記事一覧

村上春樹「1Q84」Book3

1Q84 BOOK 3作者: 村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/04/16メディア: ハードカバー購入: 70人 クリック: 2,125回この商品を含むブログ (644件) を見るBook3を読み始めた。 登場人物が増えた。牛河という醜い男で、主人公たちを追いつめていく役…

夏の日の夕方に、縁側にて

友がみなわれよりえらく見ゆる日よ 花を買い来て 妻としたしむ石川啄木「一握の砂」からどのような状況で作者がこれを詠んだのかは知らない。 残念ながら、そういう教養をもっていない。20代からやってきた色々なものが行き詰まりつつある。 結構頑張って…

障がい者の雇用政策 

障がいと共に暮らす―自立と社会連帯 (放送大学教材)作者: 河野正輝出版社/メーカー: 放送大学教育振興会発売日: 2009/03メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (2件) を見る放送大学学部テキストから。 障害者の雇用について端的にまとまって…

今週のお題「私とケータイ」

高校の終わりの頃、なんとなく生きていくこと自体が億劫で、残りの人生はひっそりと生きていこうと思った。人とも出来るだけ付き合わず、静かに暮らしていきたい、そんな風に思っていた。 大学の頃、携帯電話を持つ人が増え始めた。アクティブな人ほど携帯を…

ローマ人に学ぶ

ローマ人への20の質問 (文春新書)作者: 塩野七生出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2000/01/01メディア: 新書 クリック: 9回この商品を含むブログ (21件) を見る既出「ローマ人の物語」の著者、塩野七生さんの著作。ローマ人に質問をする形で書かれており、…

新しいことを始めること

新しいことを始めることについて考える。 昔は「何事もはじめは誰にも経験はなく、前例はなかった。前例がないからと言って否定するのは間違いだ!」と、勇ましいことを言っていた。だが、このことと「歴史から学ぶ」ことと時に矛盾することがある。冒頭のよ…

民主党敗北、そして

河野太郎氏ブログ http://www.taro.org/2010/07/post-785.php民主党はオウンゴールで敗北した、と一言で説明している。 うまいなあ、と思う。こういう説明力は俺にはない。 自民党は、「一番」を封じて信頼していただける政党になるために「一から」出直しま…

暑い夏の日の思い出

大学の頃、アルバイトが嫌だった。 他人と話をする自信が全くなかったため、長期アルバイトはあまりしなかった。時間がない、という言い訳をいつもしていたと思う。友人に誘われて初めてアルバイトらしいアルバイトをしたのは、日本通運のお中元の仕分け作業…

今週のお題

ブルキナファソという国がある。 清廉潔白な民の国の名を持つこの国は、世界最貧国の一つに数えられる。 この国へ青年海外協力隊で派遣されていた方の講演を伺う機会があった。なんでも分け合って食べる。あいさつに時間をかける。 昔の日本、あるいは中国を…

好きなことを見極める

はてな匿名ダイアリーから。 http://anond.hatelabo.jp/20100629004152秀逸なご意見、おもわずうなってしまった。 書き込みのご主旨は「本当に好きかどうか吟味しよう」ということだろうか。 気をつけなければならない例として、褒められたことを「好き」と…

アジアのことば

アジア系言語を学んでいると、歴史認識をどうしても避けて通れない。歴史学では「中立の歴史」は否定されている。これが正しければ、歴史観が異なるのは当然であり多少は目をつぶって握手しないと和解は永久に来ない。 だが、アジアの惨禍はそれを許容するほ…

箱もの行政についての考察

箱もの行政批判が一時よく聞かれた。最近影を潜めたのは、形態が少し変わったからではないか。昔のように行政と癒着した一部の業界の人が、影で不透明な取引をして作られるような絵に描いたような公共事業が減ったからだろう。現在よく見られる箱もの行政は…

台湾の歴史

語学学習のために、台湾の歴史の学習を進めている。参考図書:台湾経済読本台湾ほど立場によって見方の変わる土地は東アジアには少ない。 以下、同書で気になったところを要約する。 <「台湾史」まとめ〜外的視点から> とりあえず歴史から。 漢族の記録が…

20歳の君へ 〜旅立ちの日

友人が渡豪する。 その話を聞いて、急に思い出したことがある。 中国へ留学に出発する直前のことだ。やることが具体的になってきて、期待より不安が高まっていた。当時の中国は今のようでは無く、未だ発展途上国であった。アフリカへ青年海外協力隊で行くよ…

野良猫の母猫とはぐれた子猫を保護した。田んぼの水を飲もうとしていたが、足が踏ん張りきれずに飲めずにいた。衰弱しつつあったので家に連れ帰ったところ、そのまま居着かれてしまった。母猫は姿を見せないし、出て行こうともしない。それどころか母猫と間…

時々

時々気力がとても失せてしまう所がある。 時代が一巡して、俺は方向性を失っているらしい。地域のコミュニティを再生して自治能力を再生する。悪化する一方の財政を再生するには住民自治の力を再生するしか無い。だが、それ以上に人の心を構成するものは、コ…

今週のお題

父の日だそうだ。 もう父とは何年も口をきいていない。 何年か前、父がある人を候補として擁立しようとしたことに私が反発したためだ。その後は誹謗中傷合戦となり、修復できない関係となってしまった。田舎の選挙は怖い。理性よりも思い込み、有権者の老い…

ブーメラン自民党

自民党谷垣総裁が、「はやぶさ」の予算をカットしたのは民主党だとtwitterで発言したところ、多くの人から「ご指摘」を受けているらしい。http://news.livedoor.com/article/detail/4832094/事業を始めたのは確かに小泉政権下だ。しかし、それをつぶしたのは…

近年、「臨時公務員」という言葉がネット上で見られるようになった。 「公務員=終身雇用=安定=お気楽」という社会通念に対して、役所の中の問題点を強くアピールできる言葉だと思う。昨日読んだ記事:若者が「地域再生」を諦める時――。 自治体非常勤職員…

「受け入れ不能」と「受け入れ拒否」

JBPRESSから。 http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/3660もともと、夕張市が破たんしたのは行政による観光業などへの過剰な投資であった。「過剰な投資」は民間では「乱脈経営」と呼ばれているが、行政ではどうなのだろう。夕張市財政問題について…

高速道料金体系の変更について

麻生政権で「高速休日1,000円」が実施された。ところが制度変更後未だ日の浅いにもかかわらず、また変更がなされようとしている。http://www.jiji.com/jc/v?p=ve_pol_seisaku-unyu20100409j-04-w530&rel=y&g=pol どちらが良いか私は判断する資料を持た…

今週のお題「バージョンアップ」

仕事のこと。 改革を志し、今の職場を選んだ。だから、周りの意図や習慣を極端に警戒し、なかなか打ち解けることがなかった。無気力な発言を軽蔑し、半端な仕事をする同僚に噛み付くことをしばしばやってきた。そうすることで自分の志を曲げない。それがもっ…

懐かしのヨーロッパ史

もういちど読む山川世界史作者: 「世界の歴史」編集委員会出版社/メーカー: 山川出版社発売日: 2009/09/01メディア: 単行本購入: 12人 クリック: 366回この商品を含むブログ (62件) を見る「魔女狩り」から。魔女の発見は過酷な拷問の結果ではなく、社会不安…

過去との邂逅

高校の頃、何が自分の行く手を阻み、何を考えていたのだろう。 今となってはうまく思い出せない。 砂浜に書いた文字が波に消えるように、歳月の海に飲み込まれてしまったのか。 あの頃は、忘れてしまうことが何より怖かったように思う。 自分でない他の何か…

今週のお題

一人で暮らすならば、そもそも住まいはいらない。四畳半で十分だ。洞窟だっていい。どうしても住まいを作らなければならないとしたら、掃除に手間がかからないこと。これはとても重要。高いキッチンや住宅設備なのに、分解しないと掃除できない換気扇、棚、…

山川世界史

もういちど読む山川世界史作者: 「世界の歴史」編集委員会出版社/メーカー: 山川出版社発売日: 2009/09/01メディア: 単行本購入: 12人 クリック: 366回この商品を含むブログ (62件) を見る高校の教科書は山川ではなかった。 先生方のお考えで実教出版を使っ…

twitterで気味の悪いレスをもらった件

今週の始めのこと。 twitterで民主党を擁護するようなつぶやきをしたところ、いくつか気味の悪いレスをもらった。 読んですこし驚いた。いわゆる最近出てきている新保守もどきだった。歴史上、国が衰退すると右派が台頭する。ナチスも、ネオナチも、70年代…

客を責めたら・・・

消費者行動が大きく変化している。各業界はコレに対応することに必死だが、対応するのではなく客を攻撃するような発言も聞かれる。 Chikirinの日記 客を責めたら終わりだしょ http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20100512 若者の“○○離れ”を嘆き、一方で高齢者の…

口蹄疫と仕事人

Togetter なぜマスコミは口蹄疫の件を報道しないのか宮崎県口蹄疫についてtwitterでつぶやかれた内容を @kirikami さんがまとめたもの。 http://togetter.com/li/20251簡単に言えば、マスコミへは2つの縛りがかかっている。 (1)行政からの立ち入りについ…