口蹄疫と仕事人

Togetter なぜマスコミは口蹄疫の件を報道しないのか

宮崎県口蹄疫についてtwitterでつぶやかれた内容を @kirikami さんがまとめたもの。
http://togetter.com/li/20251

簡単に言えば、マスコミへは2つの縛りがかかっている。
(1)行政からの立ち入りについての指導
伝染拡大を防ぐため。立ち入り制限は当然あるだろう。
(2)畜産農家の声や過去のインフルなどの経験からの圧力
畜産農家風評被害を防止するため。どんな形であれ、報道すればすぐに宮崎県産はほぼ間違いなく売れなくなる。報道を避けようとする力学が働く。

「マスコミが報道しない」ので、「国は全く何もしてくれない」という一部畜産農家の個々の悲鳴だけがネットに流れ、折からの政局(と、いう名の民主党下ろし)が追い風?となってネット上の世論が形成された。かく言う私も一時同調してしまった。

anondはてな 口蹄疫関係
http://komachi.anond.hatelabo.jp/keyword/%E5%8F%A3%E8%B9%84%E7%96%AB

だが、宮崎県民が大変なことになっていたことは非常に大きなショックを与えたが、結局現場は粛々と仕事をしていた。普段テレビの「密着取材」などに慣れていたので、仕事をしているなら情報があることが当たり前だと思っていたのだ。
今回はいい教訓を得た。災害の際には情報を慎重に分析することをまずおこなうことだ。


それにしても、いい勉強にもなったが一つとても心を動かされたことがある。このような有形無形の圧力と戦いながら、官僚から現場の農家、マスコミに至るまで結果を出そうと努力している、あるいは努力しようとしていることだ。お一人お一人に頭が下がる。見て見ぬふりをしている人たちももちろん大勢いるだろうが。