自分の資質

自分自身のことを振り返る時期に来ているようだ。
30代の前半は一つの理念を掲げて一生懸命だった。
10代に経験した、いわゆる「アイデンティティクライシス」。20代に経験した屈辱的なニート生活と、同じ境遇の人々への共感。これらを社会問題ととらえ、解消するために「コミュニティの再編」に取り組んできた。NPOに参加し、さまざまなまちづくり活動に進んで加わってきた。
自分自身の問題意識をわきに置き、それぞれの活動が円滑に行われることを第一目標にしてふるまってきた。自分の意見を主張することは極力控えた。明らかに相手の意見が間違っていても、馬鹿なふりをして逆らわなかった。

そのことが間違っていたとは思わない。そもそも、私が目標にしていたのは「コミュニティの再編」である。そのコミュニティが何をするかは、問題ではなかったのだ。

しかし最近、そのやり方を非常に疑問に思うようになった。
仕事の責任の重圧が増しているからかもしれない。仕事に意識をかなりとられるようになっている。職場の改善にやりがいを感じるようになった。結果、自分が掲げてきた「コミュニティ再編」への意欲が薄れつつある。

要は、自分がぶれ始めている。現場から少し遠ざかっただけなのに。自分の意志はこんなにも弱かったのだろうか。
この程度の自分で社会を変えようと思っていたなど、なんと大それたことを考えていたのだろう。どれだけ駆け回っても社会が揺るがないことを嘆いていたが、この程度の自分なら考えてみれば道理というものだ。

この先自分はどうあるべきなのだろう。



Chikirinの日記 「世の中を変える人」の4条件
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20100510

以下引用。

特に「孫さんみたいに、世の中を変える人になるための条件ってなんだろう?」と考えてた。たとえば“能力”さえあれば、世の中を変えられるか?と聞けば、大半の人が“NO”と即答するでしょ。

・能力

・志

・継続、勤勉(必死で頑張ること)

・正しい方法

が揃えば、世の中を変える人になれるのか!?

自分が掲げていた理念と大義を信じられなくなったとき、自分はどうなってしまうのだろう。