「受け入れ不能」と「受け入れ拒否」

JBPRESSから。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/3660

もともと、夕張市が破たんしたのは行政による観光業などへの過剰な投資であった。「過剰な投資」は民間では「乱脈経営」と呼ばれているが、行政ではどうなのだろう。

夕張市財政問題については、自治体破綻の勉強記録として以前このブログにアップした(ような気がする)。

その際の知識を思い出すと、夕張市民病院は夕張市財政の破たんのあおりを食って破たんしたはずである。

その破たんした病院を立て直すために、単身乗り込んだ医師がいる。村上智彦氏だ。「夕張医療センター」を設立し、指定管理者として経営改革に奮闘している医師である。

この医師に対して「救急患者を受け入れ拒否した」とあるマスメディアが報じた。これについて、夕張市長が「誠に遺憾」などとコメントしたとのことだ。

夕張市医療センターは市民のための病院である。にもかかわらず、夕張市財政問題を理由に「資金援助をしない」こととしている。夕張市役所と夕張市民は恩をあだで返しているのだが、やむを得ない財政問題を抱える以上、起こりうる事態かもしれない。

ここまではまだ納得できる。

マスコミの報道の焦点がずれるのはもう慣れたのでとくになんとも思わないが、しかし、この市長のコメントはどうだ?

夕張市再建には多額のコストがかかっている。少なくない国費が投じている。
納税者の一人として、こういう市長を選んだ夕張市民に、ぜひコメントを聞きたい。