多数派の専制・・・というか誤謬

 熱が下がって新型インフルではなかったことが判明。ただの風邪だったらしい。リンパ腺がはれて声が出ないが、そのうち治るだろう。
 昔は風邪を引くとなかなか治らない人だったが、最近は一晩で治るようになった。30代になって治りが早くなったのはなぜだろう。風邪なんか引いている場合じゃないからか。(・・・と、言いながら仕事を休ませてもらっている。同僚の皆さんすまん)

直接民主制の弊害:多数者の専制 記事から
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/2442

住民投票などのレファレンダムの弊害は、諏訪地域では合併の際にあらわれた。諏訪市が実施した住民投票が典型的だ。「市長の陰謀」などという風説が流布し、冷静な判断を欠いた投票が行われた結果、合併は崩壊した。その実、合併に賛否などあり得なかった。諏訪地方の行政は一つにまとめ、スリム化とリストラを断行する以外、生き残る道はなかったのだ。「市長の陰謀」などと言っていた人たちは、行政のリストラに反対するというのだろうか?そうではあるまい。冷静に結論を見れば冷静な判断を欠いていただけだ。

人はすべてのことに専門家ではあり得ない。
ペリクレス亡き後の古代ギリシャ直接民主制が、デマゴーグにあおられて収拾がつかなくなり崩壊したことは、中学の歴史の教科書にだって出ている。だが、それでも諏訪市住民投票を行ったのはなぜだろう。住民投票が民主的だと思ったのだろうか?非専門家が多数寄り集まって決めることは、民主主義とは言わない。反対票を投じた住民は、責任を取れるのだろうか?具体的に「責任を取る」とはどういうことをすることなのか、考えたことがあるのだろうか?

多数者の専制、というより誤謬はしばしば発生する。自分がおかれないと、そんな問題があったことすらわからないことはしばしばある。