40年代の高度経済成長期に、「シニア世代」「団塊世代」に経済的余裕が出来たことをうけて、新興団地があちこちにできている。地方都市や東京の郊外地などでよく見られるが、このうち地方都市の新興団地に関してはどうやら共通の課題があるように思われる。
 こうした、旧新興団地(言い方が変だ)の特徴は、
1 まとまった地域に似たような世代が集中して住んでいる
2 比較的郊外地にあり、マイカー(死語・・・笑)が必須であること(「マイカー」時代)
3 団地が作られた時代によっては、マイカーが1家に1台しか置けないこと
4 核家族を想定した面積の家が多いこと

と、言う感じだと思う。

これらが、時代が推移する中で地域特有の課題として顕在化しつつある。

1については、地域の世代が高齢化する中で、雪かきなどの一定の課題へ対処が難しくなっていること
2高齢化してマイカーが利用できなくなると、通院などに支障をきたすようになること。コミュニティバスや、タクシーサービスが自治体により提供される例をしばしば見かけるが、この現象は何か関係があるだろうか。
3転出した家が空き地となって、地域住民の駐車場として貸し出されている例をしばしば見かける。2台、3台置けないと住宅としての付加価値が下がる。
4彼らの子どもの世代は必然的に外へ出て行かざるを得ず、老人ばかりが残された地域になること。

これらの問題について、旧新興団地特有の問題として認識はまだされていないような気がするが、どうなのだろう。