「自民党を支持するわけではないけれど」

立場上、政治的中立性を問われるのだが、社会矛盾の最前線に立つ一員として、危機感や問題意識を持つことは一方で必要なことだと思う。

その際、しばしば「自民党を支持するわけではないけれど、野党がダメだから自民党に投票する」という言葉に出会うことがある。

いや、今自民党に投票している人の大半はそんな感じじゃないのだろうか。

もちろん積極的に自民党支持する人を否定するわけではない。けれども、上記のような理由で投票行動を決定しているのは、無意識に社会の変革を阻害することになっていないか、とずっと考えている。

取り立てて野党の政策を強く支持するわけではないが、思考停止は絶対良くないと考えて、私はある時から自民党支持をやめた。

このまま行けば社会は年々行き詰まっていく。それはみんな分かっているんじゃないか。起債して交付金自治体に配り続け、適当な理由づけをしてハコモノを増やし続ける政策を支持し続ける政党を一強のまま維持することは、政策議論を阻害している。

民主党時代がダメだったから自民党」という意見はもっとおかしい。民主党が成功すると思ったのだろうか。与党経験者や閣僚経験者が少ない中で、自民党以外の選択肢を作ろうとしたのだ。経験もなければ知識もない人々が政権を担えるようになるためには、それなりの時間がかかる覚悟はなかったのだろうか。

 

なぜ表題のような発想が生まれるのだろう。

国の運営がワイドショーのいうような簡単でシンプルなことだと思っている人が多い。

一部政治家の非行を追及するだけが政治だと考えている人もいる。けれども、政策的に普段考えを持っている人までが自民党に投票しているのはいただけない。ご自身が意図しなくても、社会変革のじゃまになってしまっている。

 

と、いうことをもっとシンプルに言えないかとずっと考えている。

言葉が足りない。