事件

障害者がいなくなれば社会が良くなるという考え方に、私は決して賛成しない。
高齢者へのケアを放棄し自分たちのために資源をつかいたいという意見を私は拒絶する。
生活保護者が怠けているなどと決めつける偏狭な意見に私は強く反対する。
そのような考え方はこれまで私たちと、私たちの先人が積み上げてきた社会的信頼への挑戦である。
外国人を差別し、面倒だからと日本人と異なる待遇をしても構わないとする思考回路を、私は心から軽蔑する。
出自門地による差別も同様である。

今回の犯人はある意味障害者といえるのかもしれない。
しかし、彼が口にした言葉に、安易に同調するのであれば、それは私たちの現代社会への挑戦である。

すべての人たちが安心して暮らせる社会を築く社会こそが理想である。
一部を切り捨てて自らの安楽を実現できるという考え方は幻想である。
自分や自分の家族が切り捨てられることを、あなたは受容できるのだろうか。

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