カテゴライズされること

留学や旅行に行ってその国を嫌いになる人は意外に多い。

現地でストレスフルな事が続くと「こんな国は××だ」とか思ってしまう。私が中国に留学したのは90年代後半だが、まさにそんな時代だった。

現地で暮らす人々がもっと強いストレスを感じていることに気づけば何という事は無いのだが、少しその国で嫌な事があると「●○人は××だ」と思ってしまう事がある。

私にもそんな時代があった。

海外を歩いていると、自分が「日本人」としてカテゴライズされている目線に時々気づく。ただ、自分が相手国の人をカテゴライズする思考の方がより強い気がする。

人間の脳は予見をする。

予見する事で作業を効率化させたり、時に危険辛みを守ったり、より発展的な作業を可能とする。予見は人の脳に備わった優れた機能だが、予見のひとつの現象として「カテゴライズして推測する」ことがある。

他者を一定の偏見の目で見る事は、私たちは避けられない。ならば、自分が偏見をもって他人を見ている事を忘れないようにしたいと思う。