90年代の香港とFAUCHON

フォション」には思い出がある。

 

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94年の2月から95年の1月まで中国の上海に語学留学をした。

帰りのお土産を購入したいが、当時の中国には日持ちがしてかつ高品質のバラマキ土産など存在しなかったため、帰路に立ち寄った香港で購入することとした。

確かペニンシュラホテルの1Fだったと記憶している。同社とフォートナム&メイソンの缶紅茶を見つけ、必要な人数分を購入した。

帰国後自分で淹れてみたところ非常に良い香りがした。これなら大丈夫だろうと考えて大学のゼミの仲間やお世話になった先生、親戚に配った。

当時中国大陸への偏見は強かった。偏見は今もだが、当時ほどではない。中国の食品は迷惑がるだろう。あるいは口にすら入れてくれないだろうと思われた。紅茶は中国のものではないが、紅茶は中国原産でもある上中国製ではない。当時世間知らずの私にしては香港で購入した判断は正解だったかもしれない。