- 作者: 遠藤泰生
- 出版社/メーカー: 放送大学教育振興会
- 発売日: 2008/03
- メディア: 単行本
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アメリカの歴史は浅いというが、植民地開闢以来400年の歴史を有し、辺境の植民地から世界の超大国となった歴史は、短くとも深いのではないか、との指摘から同書は始まる。イラク戦争に見られるような、国際協調を軽視した単一行動主義を取ることはこの国の一面でしかなく、多様性と多元性の国であるとのことだ。中国が貿易相手国の第1位に取って代わった今、「アメリカ」が話題になる事は少なくなった気がする。しかし、この国から学ぶべき事は多く、同書をしばらく読んでみようと思う。
アメリカに行ってみたかった。
さすがに今の仕事で1週間連休を取る事はできない。お客様をそんなに長くお待たせする事はできない。多くの人がそうであるように。
ただ、アメリカに行かなかったから今がある。
あり得たかもしれない未来、現在と過去に思いを馳せる時、失われた時の重さをひしひしと感じる歳になった。もう少し若い頃は強がって「あり得たかもしれない未来よりも、得られた今を喜ぼう」と思っていたが、もうそんな必要も無くなった。
過去の私自身の選択により「得られた今」を、全力で週末に向けて走る以外にもう道は無いからだ。
私自身の終末に向けて続く一本の道が、もう目の前に拓けているのだから。