世界の広さ

20代のころのこと。アジア各地を旅したことがある。
長い旅を終えて帰国した後、旅路の跡を世界地図で眺めてみたら、地図の小さな一角を回っていただけだったことに気づいた。
世界の広さに比した時の、自分の小ささが無性に悔しかった。帰国しても自分の大きさが期待したほどは変わっていないことに気づいていなかったのだろう。

今は少し違う感想を持っている。
そのわずかを回っただけで色々学んだことを思うと、世界は何と広いのだろうと感じる。
世界の広さに半ば感動もし、半ばあきれもする。

感性が鈍くなったのか?
自信過剰になったのか?
よくわからない。

よくわからないけれど、世界の大きさが変わったわけではないよね。