コロナ禍

首相の緊急事態宣言を聞いて思ったこと。

「成功したら自分の手柄、失敗したら国民の努力不足」と言うこれまで同様の趣旨だった。

ここ10年で安倍政権が進めてきた政策は「国全体をどうするか」と言う戦略よりも優先するものがあった。

財政危機に陥る日本においては、自治体や住民の自助努力を求めなければならなかった。

ふるさと納税、移住定住施策、交付金インセンティブなど、枚挙にいとまがない。

しかしそれは「自己責任」原則と裏腹であった。護送船団方式的な発想の転換をする上で仕方がなかったのだが、それは官僚や政治家、ひいては国民の中にある思想を流行らせることになった。

 

「失敗は自己責任」(成功は自己責任ではない)

 

元々はそれを目的としてものではなかったはずだ。

それなのに自己において責任を負えない方々にまで、それを要求する社会になってしまった。

 

民主党を支持したのだから国がダメでも仕方がない。

今の安倍政権は政策の効果が上がらない度に、言外にそう言っているような気がするのは私だけか。