友人が大切な家族を亡くした

たった1人の家族を亡くした友人の通夜に出て来た。

当たり前だが人は必ず死ぬ。

私も、友人も、家族も親きょうだいも、親しい友人も必ず死ぬ。
私たちはその事を知っている。
しかし、それならば何故その死に際して動揺し、悲しんだり泣いたりするのだろう。

死には喪失感が伴う。二度と戻らない、圧倒的な喪失感。
動揺や悲しみは、喪失により欠落した自己の一部が自己を再構成しようとする働きなのか。

昔は今より死が身近にあったと言う。
乳幼児の死亡率は高かったし、疾病の死亡率も高かった。
仕事柄私はその事を良く知っている。


そんな事を知っていても、友人の悲しみを癒す事が私には出来ずにいる。
いつも思うが、私は役に立たない知識ばかりを持っているな。