WEB上で都会と田舎、みたいな議論がされている。
「まちづくり」と呼ばれる活動をはじめて、10年がたった。自分自身の都落ちのくやしさをはねのけるため、だけでは理由にならないほど、これまで仲間たちと色々なこと考え、実行してきたと思う。
町内会、区などの役員を何期もつとめた。結構工夫して仲間も増えた。
行政主催の、あるいはそうでないワークショップに参加したり、主催したりもした。形になったモノ、ならなかったモノ、いろいろあるけれど。
NPOも立ち上げた。
講演会も企画したり、実際にやったり、自分が話したりもした。好評をいただいただけでなく、しらけたことも何度もあった。
イベントもいくつもやった。成功も失敗もある。
いろんな勉強会を開いた。
むろん、すべて自分だけの力ではない。
助けてくれた人や、一緒にやってくれた人には心から感謝している。だが、それはそれとして、田舎はどうしても資本、人材(自分も含めて)、人手、情報、機会が圧倒的に欠乏している。
ここ数年、街全体が危機に瀕しているのを感じていた。停滞から衰退へ確実に向かいつつある兆候があちこちに見て取れるようになったからだ。特に今年はその様子が顕著になりつつある。
それなのに、立ち上がる人のなんと少ないことか。都会に比べて人が自己中心的なわけではない。情報や刺激がないのだから当然だ。いや、そもそも人口がこうも少ないと、立ち上がるべき「人」自体がそもそも少ないのだ。
ときどき、呆然とすることがある。
昔は「地方の時代」などと言った。今は「地域間格差」だと危機感をあおられる(そしてそれは事実だと思う)。地方の住民が自発的意志によりなんたらかんたら、という言説をよく聞く。
だが、これでは無理なんじゃないか、と思うことが最近しばしばある。