孫氏のスピーチを聴いて、パン屋を思う

孫正義氏の来年新卒採用の学生向けの講演会が話題になっている。

動画で見ている時間はないので困っていたら、なんと全文を書き起こしてくれた方がいる。
http://kokumaijp.blog70.fc2.com/blog-entry-40.html


以前友人が、就職活動でソフトバンクの内定を取った。結局彼は他の会社へ行ったが、説明会のスピーチにいたく感動していたのを思い出す。あれから10年以上経ったが、相変わらずのようだ。この10年、孫氏は情報通信技術をとおして、社会を変えたいと強く思い、規制の壁を打ち破って事業化をすすめてきたのは誰もが知るところだ。


一読していろいろなことを感じた。
話すのがうまい。だが、スピーチ技術だけではこんなインパクトは生まれないだろうと思う。
自分の志を立て、そのために本気にならないと、こうはならない。


「登る山を決めただけで、人生は半分決まる」
銭金で考えたらいかん」
「なんのために、生きているのか?」

そういう問いを自分にいつも向けているのだそうだ。


Railsで行こう!
http://d.hatena.ne.jp/elm200/20100404/1270364103
志を貫くとは、超一流の自分自身になること

私は以前、刺激的な人たちと交われば、あるいはそういう目標を見つけることができるのではないと思ったこともあった。でも、それは違うのではないか。人から刺激を受けなければ続かないような目標はたぶん本物ではない。龍馬や孫さんだって、人の考えに影響されて自分の志を立てたのではあるまい。それは彼らの内部にもともとあったのだ。

そうかもしれない。

孫氏のスピーチを聴いて、友人のパン屋を思い出していた。
最近少し丸くなったが、「この町のパン文化を変える」と言うことを盛んに言っていた。この田舎の平成の世は衰退期だ。多くのベテラン経営者が事業を諦めている。その中で事業を興すのは並大抵ではないだろう。新たに店を作りたいと言う若い人と向き合った彼は、本当に迫力がある。
彼の力、彼の才能の源泉は何だろうということをいつも考えていた。

きっと、金儲けだけではあきたらない、強い「志」があるからだろう。本気で何かを思っているからだろう。

孫氏のお話を聞いて、そんな風に思った。