新聞記事

産経新聞記事
「職務怠慢で職員を懲戒処分 新潟市
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081009-00000015-san-l15

生活保護費の申請を放置していたとして一人の職員が懲戒処分となり、依願退職した。
この記事だけ読むと、「公務員がサボったため処分された」という風にしか読めない。

しかし、市町村役場の内実を有る程度知っている人がこれを読めばいわゆる「リストラ人事」案件でないか?と疑問を持つ。

つまり、人事課は当初からこの職員の無能さに目をつけており、当初からリストラする意図を持って、生活保護認定と扶助費の支給のような難しい部署に配属し、失敗するのを待った・・・のではないか?
ところが、もっと早く音を上げるかと思ったら思いのほか大ごとになってしまいあわてふためいている、
そんなところではないか?

相変わらず、記事からは何も見えてこない。政府発表をそのまま記事にしているからだ。

本来糾弾されるべきは、よりにもよって生活保護のような、最も重要な施策にリストラ対象職員をはりつけたこと、周囲の同僚も見て見ぬ振りをしたことそのことにより、困窮して生死の境をさまよっている人の生活費に大打撃を与えたことではないか。

ところが、産経新聞は知ってか知らずか「仕事の出来ない公務員」というステレオタイプ的な構図に当てはめ面白おかしく書き立てているだけだ。
この記事を書いた記者も、デスクも市役所の人事と無能な職員による失敗により
被害にあった新潟市生活保護世帯の人の目線ではない。

要は、面白ければ部数が伸びるので何でも良いのだろう。

産経はここのところ、アサヒ叩きでだいぶ点を稼いだようだが、マスコミの広告費は単価あたりで下がってきていると思われる。金がなくて困っているのだろうし、あまりぼろくそ言っては気の毒かもしれない。