後期高齢者医療制度の意義

民主党後期高齢者の保険を元に戻そうと画策している。とんでもない暴挙だと思う。後期高齢の制度には色々と問題点は確かにあるだろう。しかし、このままでは医療保険が破綻する、国民が窓口で全額負担をする時代が来てしまう、それを回避しようとする第一歩として、もっと正当な評価を受けるべきだと思う。

昨年度までは、国民健康保険などから高齢者の医療費が拠出されていた。一体いくら払われているのか一般にはまったく解らない状態だった。これを知るのは一部の役人と学者のみと言う、非常に不透明な状態だった。

これを、国民健康保険税の中に後期高齢者支援分として位置づけることで、若い人たちが一体いくら負担しているのかをガラス張りにし、受益者である高齢者にも負担を求めよう、と言うのがこの制度の本旨である。通常、企業などでコストダウンをはかるさいに、問題となる事業部門の会計を独立させるなどして、一体いくらかかっているのか把握しようと努める。民間では常識なのだ。

元の老人保険制度に戻してどうすると言うのだろう。若者の未来を奪い取るような、民主党のやり方に非常に不信感を覚える。
また、ニート対策などの声を上げて若者の味方のように振る舞っていた共産党は、やっぱり若者を裏切って年寄りの側につく事にしたようだ。政権さえ取れれば、節操などどうでもいいらしい。