サイレンの日(1)

 6日の方は出勤途中に足を止めて、9日の方は職場でいっしょに、というのが毎年の習慣になっています。サイレンが終わったあと、こんなことを思い出しました。

 大学1年生の時に、夏休みに長崎と広島に旅行に行きました。高校時代の世界史の先生に「10代の内に見た方が良い」と言われ、気になっていたこともありましたが、潤沢な旅費なんかない学生旅行です。そこで、東京から青春18切符を使うことを思いつきました。24h普通なら約2200円です。ただし、ずっと普通列車」乗りっぱなしということですが。ま、何とかなるだろうと思って電車に乗りました。

 初日は東京駅から九州の鳥栖駅まで一気に行きました。当時は大垣夜行と言う、キングオブ夜行のような列車がありました。別名貧乏学生輸送専用列車とも言いました。嘘です。だいぶ前に臨時になったと聞きますが、今はどうなのでしょう?

 延々と電車に乗り継いで鳥栖駅で降りたときには真っ暗になっていました。24時間近く電車に乗っていたので駅に着いたときには、当然のごとく地球が回って(!)いました。千鳥足で電車を降り、宿泊先はもちろん駅。駅の軒下で寝ました。初めての長距離一人旅での宿泊でしたので、鳥栖駅は思い出の地です。後にJリーグなるものが誕生し、鳥栖にチームができたニュースを聞いた私は「あ、俺が寝た所だ!」という意味不明の反応をしてしまいました。余談ですけど。(つづく・・・かもしれない)