下諏訪町の構造上、観光バスの誘致は以下の理由において困難であり、望ましく無いと考えられる。

(1)観光施設周辺に駐車場が無い
古くから宿場町として市街地化が進んでおり、まとまったバス駐車場が確保できない。
(2)旅館で団体に対応している所がわずかしかない
基本的に個人経営の小規模温泉旅館がほとんどであるため、バスを誘致しても最も付加価値の高い「宿泊」につなげられない。
(3)施設の維持は基本的に赤字
いわゆる「観光施設」を黒字化するのはなかなかに至難の技である。主要な収入源は「入館料」と「物販」であるが、どこの観光地にも似たような施設があるため、基本的には宿泊の付加価値として検討されるべきものである。
(4)宿場町下諏訪にバスは必要か
歩いてこそ宿場町の風情を楽しむ事が出来る。バスが爆走する道路では、談笑することすら難しい。
(5)旅行会社の体質
ディスカウントが基本的な戦略となっている以上、付き合うのに労力がかかる。地元のボランティアや地元の善意も「送客してやっているんだ」という役所のような横柄な態度の前では意味を成さない。