病気とは

基礎看護学 (放送大学教材)

基礎看護学 (放送大学教材)

フローレンス・ナイチンゲールによる病気などの定義が面白い。
病気・・・健康を妨げている条件を除去しようとする自然の働き
健康・・・持てる力を十分発揮できている状態
看護・・・自然が病気を治そうとする力を発揮できる望ましい状態に声明を置くこと。生きる手助けをすること。薬剤などの投与以外に換気、日光、暖かさ、清潔さ、静けさ、食事の選択など生命力の消耗を最小にすることを含む。

病気とは状態を表す形容詞のようなものなのだそうだ。病気そのものが悪いのではなく、自然が力を発揮しようとしているがために、熱を発したり、海が出たりするということが言いたいのではないかと理解した。

水道をひねれば水が出るように、スイッチを押せばタバコが出てくるように、病院に行けば病気が治ると思っている人が多い。実際、病名などというものは状態に名前をつけているだけにすぎず、商品分類名とは異なる性質のものだそうだ。そもそも、手術の時などに切ってみると、心臓も肝臓も人によって形が全く異なり、初めての医学生には見分けがつかないこともあるそうだ。

病院の窓口で無法なクレームを言い立てている人を見た。病気とは何かなど、考えたこともないのだろう。