ウイグルの「暴動」は真実か

事件から数日、「中国ならやりかねない」という偏見に基づいたブログなどが目につくようになった。しかし、メールマガジンの「RPEロシア経済ジャーナル」の読者ならば、旧ソ連の国々にアメリカが人権NGOに行った工作を思い出したのではないか。「在米の」ウイグル人「人権活動家」が今回は主導したのだと言う。どこかで聴いた事のあるような話だが、今回はどうなのだろう。

 日本で報道される中国象はほとんどが歪んでいる。中国に言論統制はあるが、日本のマスコミが報じるほどではない。天安門事件の後に中国が滅びるかのような大騒ぎをしたジャーナリズムは、その不明を批判される事無く今も健在である。日本のマスコミとはその程度のものだ。

事件の引き金となった広東省の事件は痛ましい事だ。最近の中国人(正確には漢族)はどうかしているとしか言いようが無い。しかし、実際、ウイグル庶民はどう思っているのだろう。そう言った事は規制メディアからはまったく伝わってこない。

中国は開発独裁の最中である。人権は豊かさのために当分抑圧されるだろう。日本やアメリカがかつてそうであったように。