子育て

一般に目につく報道や名論卓越には、「最近の若い人が問題だ」とか「子供自身が甘えている」とか、犯人探しがほとんどだが、少子化が子どもの住む地域にもたらしている影響について触れられている記事は少ない。

 「子どもは放っておけば自然に遊びを覚える」と言うが、子どもが近所にいない子どもはどうしたらいいのだろうか。親同士がメールで連絡を取り合ってなんとか子どもの遊ぶ機会を作っているお母さんの気持ちは、一体誰がフォローするのだろう。
 「野外でたくさんの子どもたちが野球をやっていた。ああいう光景が無いことが最近の子どもの問題につながっている」と言うが、チームを作れるほどの子どもがこの街のどこにいるんだろう。野球の出来る野外なんてそもそも大人がみんな住宅地にしてしまったのではないか。
 何故自分たちの行ってきたまちづくりが、子どもたちを蝕んでいると思わないのだろう。自分たちが育てた子どもたちが、今「問題」となっている子どもたちを育てていることに、何故気付かないのだろう。