丸の内

schwartz00002006-11-18

足早に通り過ぎるスーツ姿の人たちに
嫉妬しなくなったのはいつからだろう。


もしかしたらこうなったかもしれない自分を
憶わなくなったのはいつからだろう。


道を踏み違えたどこかを
探さなくなったのはいつからだろう。


疲れきって歩くのをやめたのに、
もう一度、走り始めたのはいつからだろう。


それらのすべてが
人に言うのが恥ずかしい思い出になったのは
いつからだっただろう。


遠い記憶。