母の検査結果が出た

胸部に腫瘍ができていることがわかっていた母だが、
精密検査の結果は悪性の値が高く、いわゆる「癌」ということだった。

癌の出来ている部位は「胸腺」という聞き慣れない器官だった。

医者によると、人が胎児の時に生物の進化を一通りやるのだが
(そういえばそんな話があった)
鳥の時にできる器官らしい。
普通は、退化してなくなるのだが
稀に(と言っても結構残ってる人はいるみたいだが)残ってる人がいて
それが遺残物となっていたものんい癌が出来ているらしい。

父も同行して説明を聞きにいったのだが、
先生が説明の際に「鳥・・・」と言った際に、
何を言われているのか意味が飲み込めずに
目が点になっている両親に気づいた先生が
あわてて話を変えたのが可笑しくて、
思わず吹き出しそうになった。

まだ若い先生だが、おじいさんたちにそんな話をしてはいけない、と
今日学んだことと思う。