ウロボロスの蛇の例えについて

ただの雑学メモ。

 蛇が自分の尻尾に噛み付いている絵柄を、古代西欧美術でしばしば見かける。日本で言う「自分の足を食う蛸」みたいなものだと思っていたら違ったのでメモしておく。

以下、Wikipediaからまとめ。

この図柄は、蛇の宗教性に関係がある。
脱皮して大きく成長する様と、長期の飢餓にも耐える強い生命力から神聖なものとする宗教や文化が多い。
「死と再生」「不老不死」「循環性」「始源性」「完全性」など。古代アレクサンドリア、ヘレニズム文化圏が代表だ。

ウロボロスの蛇とは、「終わりも始まりも無いもの、完全なもの」の象徴だそうだ。

そもそも、エジプトの神話に出てくる話が元らしい。太陽神ラーの夜の航海をアプラから守護するメヘンがモチーフらしい。ラーの話は良く知らないので、後日調べることとする。フェニキア経由でギリシアに渡り、この名が与えられたとのこと。

エジプトの神話以外でも似たようなものが存在する。北欧神話では、ミッドガルドを取り巻いているのが蛇。ヒンドゥーでは、巨大な陸ガメに乗る4頭の象に支えられた世界を龍が取り巻いている。

・・・みんな長いものが好きだ。巻かれたくてしょうがないんだと思う・・・冗談はさておき、蛇がスルスルと這っていくところは結構気持ち悪いと思うし、多くの人が気持ち悪いと感じると思う。ニョロニョロはあまり普段目にしない動き
でもあるし、アレを「神聖だ」と感じていた古代の人の感覚は理解できないでもない。


というわけで、ウロボロスの蛇は永遠の象徴なのだそうだ。
決して自分の足を食っているわけではない。