昨年からtwitterで社会福祉政策やまちづくり、地方行政について色々な方々と議論を交わしている。(そのせいでこちらがおろそかになっている気もするが、ネットでのもの書きが商売ではないのでご勘弁を)
昨日の前原大臣辞任について反対意見を書いたところ多くは賛同を得られたが、右翼的な若者たちから反発があった。
いわく、
「民主党ははやく政権から降りるべきだ」
「前原が外国と通じている証拠だ」
「民主党は売国奴だから辞めて当然」
面白い事に、彼らの多くが自民党を熱狂的に支持している。
民主党を擁護する言葉に過剰に反応し、相手の人格を貶め、場合によってはハッキング、クラッキングに及ぶこともある。
こうした「ネトウヨ」(ネット右翼)と呼ばれる人々が今、2ちゃんねるやYahoo!掲示板等の大手掲示板を席巻している。国が衰退期に入ると右翼が台頭するのはよくあることだが、日本の「ネット右翼」は甘えでしかなく論ずるに足りないと思っていた。
ただ、昨日の彼らの反発コメントを読んでいて気付いたことがあった。
彼ら若い人が、何故今更自民党を支持するのか。腐敗した自民党政治を見せられてきた私にはにわかには信じ難い気もする。私はてっきり「現状がいやだから」という甘えだと思っていたが、ところが、どうもそうではないような気がしてきた。
彼らはかつての自民党を知らない世代だ。
例えば、「民主党は嘘つきだ」「だから自民党」と口癖のように言うが、かつては嘘つきと言えば自民党の専売特許だったのだ。
確かに、テレビとネットと週刊誌以外に政治経験が無い人が、単純に今の自民党と民主党を比較するとすれば、自民党を支持するのも無理からぬことかもしれない。
考えてみれば、私も角福戦争時代を知らない。
歴代の政治家がどのように戦争と戦後の課題に取り組んできたのかも知らない。
角福を知る人も、明治の政治家は知らないだろう。
私たちの政治思想は時代に拘束されている。その事に無自覚に、政治家を批判したり、誹謗することは世論を無用に混乱させるのではないか。
(無論、慎重になり過ぎると何もできなくなるが)