自民党大敗の原因

金融日記」2010年09月04日
世論の曲解 なぜ自民党は大敗したのか、菅原琢
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/51742339.html

藤沢数希さんの同書の紹介記事。なんだか読んでみたくなったのでメモ。

マスコミは「小泉・竹中の構造改革によって格差が広がり、また地方経済が疲弊した結果、国民が反発した」というような小泉・竹中バッシングを、2009年の衆院選民主党政権交代を成し遂げるまで執拗に行なったわけだが、著者の分析によると、いかなるデータも自民党の敗因は小泉・竹中路線への反発ではないということ示している。

もやもやと思っていたことを、スパッと言ってくれた感じだ。
そう、その通り。
何故あんな報道が繰り返されたのだろう。

そもそも、小泉竹中路線を批判している人たちは、何故今の政治をさらに批判しているのだろう。明らかに反・小泉路線じゃないか。むしろ大歓迎されるべきだと思うんだが。

弱者救済の名の下に、もう助からない企業に金を撒き続け、少しでも日本の寿命を縮める為に一生懸命な小泉後の政治こそ、反小泉路線論者が望んでいたことなんじゃないのか?

だから、この本の著者の主張はまさにそのとおりだと思うのだが、だからこそ僕にはひとつの大きな疑問が沸き上がってくる。
「なぜマスコミはあれほど小泉・竹中の構造改革をバッシングしたのか?」という疑問だ。
これは今でも僕にはよくわからないことだ。

確かによく解らない。色々推測してみるけど、正確なことは言えない。

ただ、自分の苦境に対して政府は何もしてくれない、何かしてくれる筋合いじゃない、という現実を受け入れるのが嫌な人たちなんじゃないのか。そんな風に感じている。
小泉竹中路線には行き過ぎもあったかもしれないが、その位でなければこの社会は変わらないのではないか。現に、今も何も変わっていないじゃないか、と思うのだが。