後期高齢の何がまずかったのか

要は、

「制度が複雑すぎて高齢者が自分一人で健康保険の手続きが出来なくなった」

ということではないか。

例えば、小さな保険証。
1 財布に入るように小さな保険証にした
2 なくしてしまい、再発行に市役所窓口に出向く

例えば、小さな保険証その2
1 財布に入るように小さな保険証にした
2 文字が小さくて誰の保険証か読めない

例えば、自民党公明党が夏頃に保険料を下げた。
1 人気取りのために保険料を下げる
2 天引きが止まったのに気付かない
3 ある日突然、督促書が届く
4 わけがわからなくなって、市役所の窓口に出向く

例えば、年金天引きを中止できるようになった
1 ある日小難しい説明チラシがポストに入っている
2 読んでも良くわからないので市役所に電話する
3 耳が遠くて聞き取れないので、市役所に出向く

例えば、高額療養費を口座振り込みでできるようになった
1 ある日小難しい説明チラシがポストに入っている
2 読んでも良くわからないので市役所に電話する
3 耳が遠くて聞き取れないので、市役所に出向く

例えば、確定申告。
1 天引きになっていたのが知らない間に止まっている
2 国が保険料を勝手に下げたので、還付になったらしいが合計額がわからない
3 口座引き落としにしたはずが、申し込み書の書き方を間違えておろおろしているうちに、何月分がひかれたかわからなくなる
4 市役所の窓口に出向く



年齢別の保険と言うコンセプトも考え方も、マスコミが悪く言うほど悪くないと思う。
増大する医療費の世代間の負担比率を明確にする事は、世代間不公平感を解消する第一歩だ。

しかし、いちいち市役所に聞きにいかないと行けないのは、車の運転の出来ない高齢者に取って絶望的だ。

誰だ、こんな事を考えたヤツは。
自民党公明党が人気取りのために何かすればするほど、ますます高齢者が悲鳴を上げていると言うこのお粗末な現状を、野党は知っていても批判しない。

高齢者の本当の気持ちを代弁する政治家はいないのか。