財源と利用者負担

放送大学「市民生活における社会保険」から。

保険料だけを財源とするもの、保険料を主体としても税を投入するもの、税と保険料を混ぜているものなどがある。税にも国税であったり、地方税であったりもする。事務の分担も、国の出先機関なのか、地方自治体なのかという相違がある。

保険料を中心にする場合のメリットは
(1)賃金に比例的
(2)賦課徴収に国民の合意が得易い。税より景気に左右されない。
(3)給付に結びつけた個別調整がし易い

給与からの天引きが中心であったが、若い世代にも定職に就かない傾向があり、保険料徴収が漏れ落ちるケースが増えている。

医療や介護では受益者負担が原則となっている。しかし利用者負担が多すぎると、保険加入のメリットを低いと感じられたり、早期治療を遅らせるなどして帰って給付を増やす事になる。