親不知手術

午前中に歯科大へ行ってきた。親不知が虫歯になり、とうとう眠れないほど歯が痛み始めたため、やむを得ず歯を抜く事にした。「歯医者の寝台の上に勇者はいない。酒場へ行けばいくらでもいるが」は、ある人の台詞だが、まあその通りだろう。

前回は歯茎が腫れていたため手術が出来なかったが、今回は無事抜く事が出来た。
感想を一言で言えば、「抜く」というより、「切る」あるいは「黒部ダム工事完了」という感じだった。

歯が手前の歯の根元側にむかって差し込むように生えていたことが災いし、「私がやった中でも結構難しい方」(担当先生)だったということだ。

例によって見た感じ体調の悪そうな先生が担当だった。(肝臓が悪い気がする。多分飲み過ぎ。ストレスが溜まるのだろう)
担当「気分とか悪くないですか?」
私「ふんが、ふんが」(口を開けたまま答えられませんが。っていうか、恐怖で気分悪いです帰って良いかな?
担当「麻酔しますね・・・ちょっと痛みます」
私「!!!!!!!!!」
担当「痛くないですね。」
私(いてえよ!)

砕いては切り、砕いては切り、を延々と繰り返していた所、周囲で治療をしていた先生達が集まってきた。

野次馬先生1「ずいぶん苦労しているねえ」
野次馬先生2「そこはもっと切らないとだめなんじゃないの」
担当「いやここはですね・・・なんですよ。」
心の声 (「・・・」ってなんだよ。聞こえなかったですけど?)
野次2「ああそうか、それはまずいな。」
担当「ふんがっ!

バキン!

野次馬「おー、割れたね」
担当「でもこれだけでは多分駄目ですね」
野次馬「うーん、なかなか難しいな」

ガー。ガー。ガリガリ、バキン!、バン!
心の声(・・・今「バン!」とか言わなかったか?)


担当「ちょっと××持ってきてくれる?」
サポートの先生「ああはい、あれ、どこにありましたっけ?」
担当「あんまり使わないからな・・・◯◯さんに聞いてみてよ
(何を使うって?)

ガー。ガー
担当「ふごっ!
・・・バキ!!!バリバリ!
担当「よし、あとすこしですよ・・・あれ、でもあれだなここは」
(「あれ」ってなんだよ。ってかいっそ発破した方がいいんじゃないか?

終わってみれば、2時間半。
R指定されそうなほど血まみれ手術だった。。道具を置く皿の上には、どうみても大工道具みたいなものがてんこもりになっていた。