最近の中国批判に思う

Googleの中国撤退から、中国への批判と言うか、dis記事が増えている。

中国が中央集権であることが気に入らないらしい。中央集権のたがを外せば、どうなるのか歴史が証明しているが、日本の歴史教科書による「中国に謝れ」「古代中国はすごかった」という単純な教育に洗脳されてしまっているので、近年の中国の成長が受け入れられないのだろう。むろん日本に取って脅威になる部分はあるだろう。だが、現実に日本は今、生産基地中国のおかげでもの凄く大きな恩恵を受けてもいる。それが貿易と言うものだ。


MarketHackから
『バロンズ』が中国に赤信号!
http://markethack.net/archives/51526658.html

要旨をまとめると、現在投機熱が加速しており、まもなく労働人口のピークを迎えることから中国このまま成長するとは思えないこと。
つまり、短期的な経済見通しに「赤信号」が灯った、と言っているだけで、別に長期的な成長を否定しているわけではない。最近のdis記事を読んでばかりだと、なんだか長期的な見通しの悲観論に聞こえてしまうので注意が必要だと思った。

内田樹の研究室から
グーグルのない世界
http://blog.tatsuru.com/2010/03/24_0728.php

この方の記事は結構好きだ。だが、このエントリはいただけない。普段と言っていることが違うじゃないか、と感じた。私が中国よりの心情を持っていることを割り引いても、そりゃないんじゃないかと思う。

それは「オリジネイターに対する敬意は不要」という考え方が中国国民に根付いてしまったからである。

別に中国人の専売特許でもないだろう。日本語版Youtubeを見てみればすぐに分かる。

「雲の上」を中国共産党以外にもう一つ認めることについての強い政治的抵抗のためだろう。

何故中国に中央集権が必要なのかについての洞察がない。まさか共産党幹部が私的欲求のためにそうしているとでも思っているのだろうか?幹部はしょっちゅう変わる。朝鮮半島のどこかの国のような王朝とは違うし、日本のように政治家は世襲制ではない。
選挙だって西洋のやり方とは違うけれども、一応ある。