フリーダム命名時代

私と同じ年頃の親が、子どもに変な名前を付けている。
たしかに、私たちの年代は「日本語の教養」というものを重視しない教育を受けて育った。江戸時代以来の漢文の教養も、ちょうど失われた時代である。

だが、だからと言ってどんな名前を付けてよいわけではなかろうに。

みんな遠慮しているので、ここでははっきり言おう。
漢字本来の意味もふまえずに、読み方を勝手に変えた親は、他人の迷惑を考えない個人主義的な、我々団塊ジュニアの代表と言える。他人だけでなく、名付けられる子どもの迷惑を考えていないのには困った物だ。名前を呼ばれるたびに呼び違えられ、その都度訂正する子どもの身にもなってみろ。

さて、面白い提言をされている方がいる。実際の読み方に関わらず名前はすべて音読みとし、それを失礼としない文化を定着させてはどうか、との提言だが、聞くべき価値はあると思う。明治時代の読み方不詳の方は音読みで読まれることがあったようだ。

http://anond.hatelabo.jp/20091208004450

この提案はいいと思う。だが、誰がこれを徹底するかは難しい物がある。
もし、こうした徹底が無理ならば、いっそ人の名前を廃して番号で呼んではどうか。

ちなみに、中国語で他人のことを「番号」と呼ぶと、ののしり言葉になる。