- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/11/16
- メディア: 文庫
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「羊」は何を象徴させているのか。
昔の村上龍式に言えば「システム」だろうか。
羊に中に入り込まれ、支配される前に命を絶った鼠。
耳の力を失って、主人公の前から姿を消したガールフレンド。
痕跡すら残さず出て行った妻。
みんなどこかどうかおかしい。
どこかどうか自分と共通するところがある。
他人事と思えずに、最後まで読んでしまう。
羊男に会ってみたい。
私をガレージに埋めてくれるだろうか。