定額給金の実務的問題点

誰か書いている人はいないんだろうか?

高齢者に口座契約をしてもらうのは、非常に困難な事である。
後期高齢であんなに大勢の高齢者が怒った理由は、視力、注意力が加齢によって落ちた彼らには、口座契約の手続きひとつがとてもストレスフルな事であったからだ。そのうえ、ITオタクが作ったような条件だらけの複雑な保険制度を理解しなければ、自分がどうしてこの保険料なのか、どうしてこの負担割合なのか、理解できないのだ。

間抜けな国の政治家とお役人が保険料を何も考えずに減額してしまって、年金天引きが外れたことに気付かずに、督促状をもらった高齢者が大勢いた。ある人は屈辱に怒り、ある人は保険証を取り上げられる恐怖を感じた。それもこれも、市町村から送られた広報や説明のチラシを読まなかった、あるいは読めなかったからなのだ。

まったく同じ事が起きようとしている気がする。その名も「定額給付金」。どうやって高齢者にもらい方を周知するのか。市町村は頭が痛いだろう。一番難しい所を、国会議員は市町村役場に丸投げした。

国会議員も、国の役人も何故過去に学ばないのだろうか。

その昔、補給が無くても現場に精神が有れば、戦争に勝てると思っていた国の役人がたくさんいた。大勢の無辜の民が縦断以外の方法で死に、その屍の上に戦後は有る。

にもかかわらず、何も変わっていない。

彼らの死は無駄死にだったらしい。