怒りしか感じない

ワーキングプアの話題がNHKで扱われていた。
かつては、貧困でも経済が成長していたためいつかは良くなる事を信じる事が出来た。信じる気持ちは、貧困からの脱出への意志になった。

今はそうではない。
雇用システムも、消費システムも、経済が成長しても生活が改善されないようになっている。

この番組で取り上げられた人を、視聴者はどう思っただろう。
「自己責任」と思っただろうか。

自らの小さな宇宙の中に閉じこもり、自分だけの夢を見る、
そんな経済的な貧困の深刻さを理解しにくい社会になっている。

社会システムとしての取り組みが必要なのは言うまでもない。
その役割は、第一義的にそういう意志を持った政治家を送り出す有権者にある。第二に行政かもしれない。

大切なのは想像力を働かせること。
自分が貧困でなくても、貧困に落ち込んだ人の状況を良く見聞きし分かり、想像する事。