建築関係メモ

出来るだけ平易な言葉でまとめてみた。

放送大学大学院「都市計画論」の「都市(建築)の身体性」について
「都市のアメニティ」あるべきものがそこにある。違和感の無い街並み。「宿場町に町屋作り(繁格子)」「城下町に武家屋敷(門、松)」など。
反面、保守的な考え方とも言える。
技術開発を事実上禁じた江戸幕府の政策が、日本の様式美を作った。しかし、黒船の前には無力だったことを想起されよ。
cf.司馬遼太郎菜の花の沖」(江戸時代の回船問屋の話)

コルバニズムについて
フランスの建築家ル・コルビジュエのCIAMを中心に発達した考え方。合理性、近代性を目指して都市計画を進めることで、文明の進化を肯定する考え方。しかし、これまでの文脈を破壊してしまう事がある。背景として、世界大戦期の国家間競争や、戦後復興があった。日本においては高度経済成長期とバブル期において散見される。地域のコミュニティを破壊し、文化を欧化したと批判される。

このような批判を受けながら、何故コルバニズムを踏襲する建築家があとを絶たないのか。
商売上は「依頼主が作りたいもの」だが、建築家としては「創造欲求」との間に成立するものが建築となる。建築家の創造が欲求である以上、それは建築家の生そのものとなる。それならば、新しい挑戦や新規な試みを全て否定する事は、私たち自身の生をも否定することにほかならない。


伝統文化に安易に依拠する事は、建築家の死を意味する。