日経新聞3月20日記事から

時々日経をスーパーで買って読んでいる。毎日読む時間はないので週1回くらい不定期で買って熟読するのがちょうど良い気がする。ネット記事にはないニュースが出ているので、新聞は紙で買って読むのが本当は一番なのだろう。

 

以下、20日月曜日経から。各記事の要約と感想。

#日本経済新聞

 

トップ記事は2024年度大卒の採用について日経新聞の一次集計によれば、来春21%程度の増になる見通しとのこと。2000年以降では2006年に次いで二番目の高さ。

コロナ禍からの復帰需要と構造的な人手不足が主な要因。今年については初任給の伸びが過去最高。7面にも同様の記事があり初任給上げの上位はゲームメーカーが占めているとのこと。

※高卒はどうなんだろう。

 

「きょうのことば」は「生産年齢人口」の解説。15歳から64歳の人口のことを言う。日本のピークが1995年、8716万人。2023年は総務省の推計で7400万人。総人口に占める割合は59.4%まで低下した。国立社会保障・人口問題研究所によると53年に総人口が1億を割り込み、このときの生産年齢人口はさらに51.6%まで低下する。

 

生産年齢人口の減少への対策として女性と高齢者の社会進出を促す必要がある。日本企業は新卒採用に依存する歪な構造となっており、当面若手社員の不足に悩む状況が続くだろう。

※政府の計画では高齢者、女性の労働力率改善、外国人労働者の拡充の3本柱で埋めることになっていたと思う。自治体の産業政策は補助金や観光イベントが中心だが、本丸の労働力確保に踏み込んでいる自治体は少ない。なぜなのだろう。

 

文化庁が3月27日に京都移転のニュース。文化財の「積極活用」で文化庁は19年に10兆円余だった国内の文化に関するGDPを、25年に18兆円とする計画。

※要するに「商業利用を加速させよ」という主張記事。保存には持続可能性が重要だが、財政事情から予算をかけたくない。そこで自力で稼げと言うことだが保存面で不安しかない。自治体との連携を重視するそうだが、自治体の仕事を増やすだけではないか?

 

「イギリス、トマト不足が一時深刻」のニュース。EU離脱による通関の複雑化とウクライナ危機による燃料高騰が要因としている。一時、イタリアンレストランで「ホワイトピザ」と称してトマトを使わないメニューを出すなどしていたという。トマト缶の値段が二倍になり、スーパーなどで品薄状態が続いていた。

 

中国のニュース。財政赤字が過去最大の74兆円となった。記事では歳出総額が5%増、少子高齢化による社会保障費の増大の2つが赤字拡大の要因とされている。地方政府の赤字補填のために地方への移転支出を4%弱増。不動産市場刺激のため地方政府によるインフラ整備を拡大する。地方債務の拡大による利払予算が拡大し、財政の硬直化を防ぐために歳出の1割を超えた場合は財政再建計画を発動させる仕組みを整備している。

※日本は20兆円程度なので、財政規模からすれば日本よりも小さい

 

スリランカのニュース。コロナ禍で財政、経済、政治が大混乱に陥った同国から撤退を検討している日系企業が多い中、高級食器メーカーのノリタケ社は国外の工場の整理統廃合を進める中でスリランカは残した。同社は50年前に同国に工場を作った。識字率が高く、原材料が調達できることが理由だった。焼き入れから絵付けまで社員教育に力を入れ、企業城下町ができるまでになった。今後は隣国インドへの営業拠点も担う。