河北日報のスクープ記事を見つけた。

地方自治体」などと言いながら、次々と国から新規制度、事業が降ってくる。
遠くない将来、私たちの市町村行政は名実ともに国の下請機関になるのだろう。
昨今は予算ばかりか、人手も足りなくなりつつある。

その結果、行政の一部どころか業務そのものを委託する自治体が増えてきた。
保育園、放課後児童クラブ、体育館などがよく外注されるようになった。
行政窓口なども一括受託する企業もある。

下諏訪町はこれからさらに大型施設を増やす予定がある。今後、どう運営していくのだろうか。
普通の企業であれば社内で検討がされるが行政というのは面白いところで、先に建設が決まり運用は後追いで決まる。
他の分野の人員を強引に削ってしまうため、一つ施設を作るとどこかの制度や事業、工事が打撃を受ける。
また、運営資金が不足し、設計者の意図しない使われ方やメンテナンス不足が起きる。

それらの解決策の一つが複数の事業を包括的に委託する方法だが、特に人手不足の著しい東日本大震災の被災地でこんなことが起きているらしい。
規模の利益を追求する以上、ある程度不祥事が起きるのは仕方ないことかもしれないが、当然それが暴走することもある。
記事をよく読むとわかるが、地元の業者名が一言も出てこない。
「復興事業」で何が起きているのか想像すると言葉もない。
復興の過程ではこんなことも起こる。

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